特定非営利活動法人特別支援教育研究会『未来教室・アンビシオン文京』

私たちの想い

PHILOSOPHY

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挨拶 

未来教室を開設して、6年が経ちました。
昨年度末から、新型コロナウィルス感染予防のため、未来教室の子供たちの生活にも様々な制約がかけられてきました。そのような中でも子供たちは変わらず活動を続けています。今年度の行事等は未定ですが、早く新型コロナウィルス感染の心配がなくなり、いつものような活動ができること願っています。
私たちは、「障害の有無にかかわらず 学び続けることの大切さ」を日々の子ども達の活動から学んでいます。未来教室は、児童発達支援事業の障害者福祉施設ではありますが、「教育」を主軸に指導・支援を行っています。英語、美術、音楽、食育、水泳指導、ダンス、習字等、専門の教員が講師として子ども達の指導に当たっています。個別学習では、国語や数学等プリントを主に学習しています。一人ひとりの特性や能力に合わせてデイジー教材やプリントを用意し、何段階にも分け時間をかけて指導・支援をしています。また、区立の施設や大学の学生食堂の利用だけでなく、学生や区民の方々との触れ合いも積極的に行い、地域に溶け込んだ生活を日々送っています。一人ひとりの可能性を引き出し、自信を持たせ、自立に向けてできる限りのお手伝いをしていくのが未来教室です。一度足を運んでみてください。
 

室長 秋山明美

一人一人の個性に合わせる

ゆっくりと、段階を持たせた教育を。

 
教室では少人数の中での個別指導を行っています。音楽、絵画、英語、習字、ダンス、手芸、食育、そして、数学や国語等の教科学も個別に行っております。一人一人の特性と個の能力に合わせて、何段階にも分けて指導しています。

このような事例があります。
宿泊行事で新幹線を利用することが苦手な子どもに対して宿泊行事当日までの間に次のような取り組みをしました。
 
〇新幹線のホームまで行き、乗車する予定の「のぞみ号」を見る。
〇新幹線ホームで第一陣の先輩たちの出発を見送る。
〇新幹線の「のぞみ号」に乗り品川駅まで行く。
〇最後に琵琶湖での活動を写真等で見たり、宿泊施設、三日間の活動予定などを知らせたりする事前学習に参加する。

行事当日までの間に3から4段階に分けて指導をしました。その結果、宿泊学習当日も騒ぐことも不安を抱くこともなく新幹線を利用して現地に向かうことができました。学習・生活両面において、その利用者に合わせたステップを設け課題をクリアしていく手立てをとっています。いくら大丈夫と口で伝えても子どもの不安はぬぐえません。

できることはさらに伸ばして。

 
教室では、その子の持つ特性や個性に合わせ、できることはさらに伸ばしていくという方針をとっています。できないことをできるようにすることよりもできることをさらに伸ばしていくことにより、学ぶ意欲や活動しようという気持ちを育てることができます。そして、その意欲は次のチャレンジにもつながっていきます。できていたことをさらに伸ばすことによって、できていなかったことにもチャレンジしようという勇気を見ることがあります。